きせのす

救けたい人が居る、それだけで自慰行為することだってある

捧げるレクイエム

さよなら杓子たちよ

歌詞・作曲・編曲:黄瀬ノスタルジー

 

この話は僕だけの話さ。

君達には関係ない。

ただ自分への戒めさ。

僕達には歓迎ない。

 

ああ僕の右手で失わせた生命(いのち)。

数多くの数多なる幾つかの命。

だけど血は浴びてない。

なんで無血革命?

 

じゃあ僕は誰?薬かなんかで殺したの?

そんなはずもない。

僕が終わらせた命、右手で滅ぼした種。

それは。

 

この話は僕だけの話さ。

君達には関係ない。

ただの自分への慰めさ。

僕達には換言できないのさ。

 

ああ僕が滅したあの生命たち。

水害?そうかもしれない。

自害?そうかもしれない。

だけど僕が関与してるのは言うまでもない。

 

ああこれは慰めさ。

自分だけの慰めさ。

誰もいない部屋でひとり。

誰も来ない部屋でひっそり。

暗い部屋、寒い部屋。

人間の感情が無い部屋。

 

光るブルーライトに照らされて僕らは夢を見た。

儚い夢だった。

一瞬で散った。

いや、なんて言うのかな?

散る前のその過程。

家庭を築くその過程。

僕は気付いた、その生命の営みを。

 

ああ僕が殺した数々の自分。

彼ら彼女らは僕が殺めた。

愛して、害した。

愛して、排した。

 

その循環(さーきゅれーしょん)にひとり。

その環境(さーかむすたんす)にひっそり。

僕は妄りに淫らな妄想を。

僕は乱れてはみ出た空想を。

生かした。

 

ああ破滅させた。

今日もまた、何度も。

たぶん明日もだろう。

だって昨日までずっとだから。

帰納的にそう。

機能的にそう。

昨日的にそう。

 

ああ。

君達には関係ない。

僕だけの関係さ。

慰めはいらない。

じゃあ話すよこの話を。

 

(※ラップパート)

落ちた液体。

朽ちた身体。

僕の心は堕ち、朽ち、陥り、口入り。

僕が見たのは幻想?妄想?空想?夢想?

そう、写像。映し出されたただの像。

それ見てそれ見入って魅せられ淫ら。

手で淫ら。自ずと慰む。こき使う己の右手。

至極、凄く、至高、嗜好。

事後は地獄だ賢者となれ。

ならば歌おう捧げよう。

死した生命に捧ぐ歌。

死者へ奉るレクイエム。

 

(※ラップパートおわり)

 

ああ、分かってくれたのかな。

彼らも彼女らも、未来も過去も。

可能性は無限大だよ。

だから僕が嘆くんだよ。

禁じよう、我が脳よ。

禁じよう、我が慾を。

 

さらばグッドバイ。

死してグッドバイ。